小池:僕も「ゆるふわ生物学チャンネル」をよく見ますが、生物学の研究者たちがそれぞれの視点で考察をしながら実況するゲーム配信が多いですよね。ロッキーさんが印象に残っているゲームはありますか?
ロッキーさん:
僕たちはプレイすることをロケと言っているのですが、ロケした中で印象に残っているのはモンスターハンターシリーズです。「古代樹の森」というフィールドがあるのですが、ロケ前は古代っぽい見た目をしたオリジナルの植物が生えているだけだと思っていました。
でも実際にロケに出てみたら、驚くことに絶滅した植物が復元されていました。キカデオイデアやウィリアムソニアといった、化石でしか見つかってない絶滅したはずの大昔の植物がフィールドの中にいたんです。それに気付いてみんなで盛り上がった回はとても印象に残っています。
小池:ロッキーさんがロケをしたからこそ気付けた開発者のこだわりですね。
ゲームの中で本当に生きているように見えたし、もし生き返ったらこういった感じで見られるのかなということを想像しながらロケできてとても楽しかったですね。
瀬戸:そういう目でゲームを見るとより面白いですね。
小池:ゲームのとっつきやすさと学問的な刺激のバランスがすごく面白いなと思って、ついついお皿洗いの時とかに見ちゃいます。
嬉しい!僕もお皿洗っている時に他のYouTubeを見ているのですごく嬉しいです。
小池:「ゆるふわ生物学」は生物学の若手研究者の皆さんで運営されていますが、ロッキーさんはどんな想いでチャンネルに携わっているんですか?
僕に限らずですが、「生き物は進化の視点から見ることで初めて理解できる」ということを伝えたいと考えていますね。今回、何度か進化の話をしてきましたが、やっぱり進化って一番面白くないですか?「進化って面白いよね」ということが僕たちのモチベーションになっています。
瀬戸:進化のプロセスを知ることはもちろん、今いる生き物に対して「どうしてこうなっているのか」という視点で物事を考えるのはすごく刺激的で面白かったです。
少し語弊があるかもしれませんが、目の前にいる生き物は全て進化の結果で、全て何かしらの理由で生き残るのに一番有利な形や色だったから今目の前に存在しているんですよね。
だから「変な形だな〜」と思うような生き物がいても、生きるのに一番適応的だったからそうなっているので、そう考えると全ての生き物がすごく愛おしくなります。
本編では、不思議な進化を遂げた植物やロッキーさんがその生態の一部を解き明かした植物など、進化の面白さをたっぷりお伝えしています!
また、「ゆるふわ生物学」では現在ピクミン4の実況を配信していて、ロッキーさん曰くこのゲームも開発者のこだわりがたっぷり詰まっているとのことです!ぜひチェックしてみてください!