2023.11.29

読むサイエンスラバー!皮膚科学を研究するVTuberに聞く、コスメカウンターでのスキンケアアイテムの選び方

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LeaLがお届けしているPodcast“サイエンスラバー”。今回は皮膚科学系VTuberの鈴懸リノアさんにスキンケアについてお話を伺いました。本記事ではMC瀬戸の「結局どのスキンケア製品を選べば良いの?」という疑問に対して科学の視点でアドバイスしてもらいました!

どんどん増えるスキンケアアイテム、一体どう選ぶ?

瀬戸:学生の頃は化粧水と乳液だけで足りたのに、年齢を重ねると美容液やクリームなど使うものがどんどん増えている気がします。

鈴懸リノアさん
1時間あってもスキンケアが終わらないんじゃないかと思うほどたくさんのアイテムがありますよね。各メーカーは効果を高めるために様々なアイテムを出していますが、「それは私に必要か」という視点が大切です。自分の肌悩みに対して、製品が用意してくれている成分や技術が必要かを判断できると良いと思っています。

瀬戸:私は敏感肌と混合肌が悩みです。

敏感肌向けラインの製品は基本的に肌荒れを引き起こしにくい成分をチョイスして設計されているので、そういったものを選んでいくと効果が高いのかなと思います。

スキンケア選びに重要なのは悩みを具体化すること

瀬戸:コスメカウンターに行くと様々な製品を勧められますが、流されずに自分に必要なアイテムを選ぶには何が大切なんでしょうか。

私の場合は何に対してケアをするかを明確にするようにしています。
夏場を例に挙げると、顔は日焼け止めも塗っていても少なからず日焼けする、つまり皮膚の細胞が炎症を起こしているだろうと考えられますよね。
抗炎症成分であるグリチルリチン酸やトラネキサム酸などのうち、紫外線に良いと言われているのはトラネキサム酸だから、トラネキサム酸が含まれている化粧水を選びます。
さらに言うと私は乾燥肌ではないので、クリームを勧められたとしても「乾燥で困ってはいないので夏はこれで十分です」と言って断ります。
使っているスキンケアで足りないと思ったら、どう足りないのかを考えてそれを解決できるアイテムを足していくようにしています。

瀬戸:悩みや解決したいことを具体的にしていくのが大事なんですね。

ちなみに乾燥で悩んでいる人の中には、実際は肌が乾燥していないケースもあります。皮膚の水分量が落ちているのではなく、例えば「チリチリする」という肌の感覚を乾燥だと勘違いしていることもあるので非常にややこしいです。

小池:スキンケアって科学ですね。自分の肌に対して「本当にその状態か?」と問うのが大事。戦略を立てて検証して、フィードバックを自分で感じ取るサイクルが完全に実験です。

製品サイトでは科学に詳しくないお客さんにも伝わるように簡単に書こうとしているので、メカニズムを完全に理解するのが難しい場合もあります。もう一歩踏み込むのであれば、各会社の研究所のプレスリリースなどを読むと、製品に搭載されている技術や成分の研究について知ることもできます。


鈴懸さんのYouTubeチャンネル「鈴懸リノアの皮膚科学教室」では、スキンケアに使われている成分や技術の研究についてわかりやすく解説していますので気になる方はぜひチェックしてみてください!
本編では、スキンケアを始めてみたい方から今スキンケアに悩んでいる方にまでタメになるお話をたくさん伺っています。さらに鈴懸さんが行っている人工皮膚の研究についても深掘り!1エピソード5~10分で聴けますので気になる回から聴いてみてください。

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